福岡県春日市の車の整備工場【Garage55】の小暮です☆
今回はメンテナンスから外装カスタムまでトータルプロデュースさせて頂いているU様の平成14年式フェアレディZ。走行時にクラッチの違和感があるとのご相談があり、乗って点検してみるとクラッチの摩耗だとすぐ分かりました。その時のクラッチ交換の様子をご紹介いたします。
近年オートマ車が大多数を占める中、やはり車を運転する楽しさを味わえるマニュアル車って良いですよね☆私も以前はマニュアル車で盛大に遊んでいた過去がありますので、この手の車種は大好物です(^^)
そんなマニュアル車には必ず訪れるクラッチディスクの摩耗による「クラッチ交換」。今回はその作業風景をアップしていきます。
それでは部品も揃ったので早速作業開始。
クラッチの役割とは?
マニュアル車特有の装置であるクラッチ、その役割を簡単に説明させていただきます。
クラッチとはエンジンの動力を駆動輪(タイヤ)に伝達する際に必要となる装置です。クラッチディスクと呼ばれる円盤をクラッチカバーと呼ばれる圧着機構によりフライホイール(エンジン側に付いてる円盤)に押し付けて挟む事により、ミッション側のシャフトへ力を伝えて車を走らせる為の部品です。
クラッチディスクにはクラッチフェーシングという摩擦材が付いていて、これが摩耗すると交換が必要になります。
症状としては、クラッチペダルの踏みしろに変化があったり、焼けた臭い(ツーンときます)がしてきたり。
ひどくなってくると、エンジン回転は上がるけどスピードが出ない(クラッチの滑り)、最悪のケースは車が動かせなくなります(泣)
H14年式フェアレディZのクラッチ交換に着手
まずはリフトアップします
カーボンボンネットとカーボンリップが良い感じのU様のZ33
そしてマフラーを外しましょう
ここで1つ気づいた事が!リアデフの固定ボルトが1本折れてグラついてますよ!と、いう訳でリアデフも外しました。
ここはボルト1本交換すればよかったので大事には至りませんでした(^^)
ミッションを降ろします
注:オイルは先に抜きましょう(汗)
ついにクラッチとご対面!
どんどんバラシていきますよー
恒例の新旧比較
古いディスクは摩耗しててリベットにスレスレまで減ってました。もう少し気づくのが遅かったらヤバかったですね(;´∀`)
新品を取り付ける
しっかりとセンターを出さないとミッションを乗せる時に大変なので慎重に取り付けます。
レリーズベアリングも交換します
ミッション側に付いてるベアリングも同時交換します☆
その後ミッションを乗せて、外した時の逆の手順で全て組付けて完成\(^o^)/
まとめ
今回のケースは症状が出始めのころに点検依頼を受けたので早期発見が出来ました。クラッチの摩耗は簡単には見ることが出来ない部分なので、違和感を感じたらまずはご相談頂けると幸いです。
運転する楽しさを与えてくれるマニュアル車、メンテナンスもキッチリしていつまでも楽しく運転してもらいたいと思います。
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